円形や楕円形などの形をしたペルシャ絨毯もある
円形や楕円形などの形をしたペルシャ絨毯もある
ペルシャ絨毯は3000年以上の歴史を持つと言われており、イラン国内で制作された手織りの絨毯のみを指します。
美しいデザインで東西問わず人気であり、インテリアとしても高く評価されています。
非常に実用的でクリーニングや修理も可能な程の耐久性があり、世界中で人気ですが、基本的に正方形の形です。
素材やデザインに大きさによっては数十万もする高級品なので、珍しい正方形以外のペルシャ絨毯だと偽物と疑わしくなります。
しかし種類として楕円形など正方形以外の形やデザインも絨毯は存在しています。
丸い形のペルシャ絨毯を作成するには、通常と異なる織り方になります。
また少しずれたり間違えると形が崩れてしまうので、職人でも普通作成を避ける程のものです。
正方形よりも作成がし難い事から数はそう多くはありませんが、円形以外に三角形や六角や八角の珍しいものまで存在します。
作成の難しさと市場に出回る数の少なさから、一般的な正方形よりもサイズが小さくとも値は張る傾向です。
ペルシャ絨毯には地域によって様々な名称があります。
ペルシャは現在のイランのことです。
長い歴史と伝統を持った国です。
なかでも最大の伝統産業は絨毯です。
ペルシャ絨毯と呼ばれ、その品質は世界中から高い評価を受けています。
一口にペルシゃ絨毯といっても、その産地は村や町ごとにあるといってもいいくらい数多くあります。
産地のまとめ方にも、地域でまとめる方法と、絨毯の文様や構造でまとめる方法などがあり一概にはどれくらいの産地の名称があるかは非常に難しいのです。
ペルシャ絨毯の代表的な名称を地域ごとにまとめると次のようにうになります。
北部は、タブリーズ。
ここは最大の産地といわれ、素晴らしい絨毯が多いとされます。
西洋風のデザインや絵画風であることが大きな特徴です。
西部はクルディッシュラグといわれ、クルド人が職人です。
絨毯のきめが細かいことが特徴です。
中部はクムです。
新しい絨毯の産地で、新進気鋭です。
それがゆえにデザインが斬新なことが特徴です。
また[世界の半分」とも称えられた文化の中心、イスファハンの絨毯も高い文化性を持っています。
東部はマシャドです。
その特徴は、幾何学模様の繰り返しです。
このように気候や文化の違う地域によってはぐくまれた様々な特徴の絨毯を楽しむことができるのがペルシャ絨毯の最大の特徴であり魅力なのです。